シャッターダイヤル

レンズの上部にシャッターダイヤルがある。

1秒から１/250まで刻まれている。

向かって左側はバルブ、タイムの切り替えダイヤル。
通常のシャッタースピードではＩ（Ｍ）にしておく。

右側のチャージレバーをセットし、

右側のレバーを押し込むとシャッターが切れる。

スローが効いていない。あとで分解してみよう。

シフト機構

シャッターユニットに2箇所、　縦と横につまみがある。

縦のつまみを回すと、

ユニットが上下にシフトする。

また、横のつまみを回すと、

左右にシフトする。

縦、横に標準の位置を示す指標がある。

資料によると、大正後半から昭和初期のカメラだそうだ。
８０から90年も前にこのような機構が装備されていたんだなぁ・・・。

前蓋が開いた！

取っ手の下にイボが見える。妙に盛りあがっている。

押しボタンだった。

蓋が開き、レンズが現れてきた！
保存状態が良かったのか、凄く綺麗だ。

フォクトレンダーの筆記体文字は、
彫りこまれている。
手書きっぽく見える。

めっき部分は錆がなく美しい。

シャッターはＴ、Ｂの場合、チャージは不要。
Ｔにして開いてみた。
レンズは残念ながら曇っている。

つまみを掴んでレールに沿って蛇腹を引き出す。
距離指標の∞で止まる。

つまみを引っ張って回すと、
レンズが繰り出される。

まるでからくり箱

これを初めて見た人には、まるでからくり箱だろう。

まず、蓋のロックらしい金具。

ここから開けてみる。

シャッター幕の素材でできたフードが折りたたまれている。
奥にすりガラスが見える。

完全に開くとこのようになる。
ここがピントグラスなので、反対側にレンズユニットがあるはずだ。

半分見えているダイヤル。

三脚螺子穴が縦と横に備付けられている。

反対側に折りたたまれた、ファインダーらしき 物がある。

横にはＧＥＲＭＡＮＹと型押しされている。

ＭＡＤ？？

先日、珍しいカメラを発見！

ジャンクワゴンで見つけた。

品名ＭＡＤ。

格安でＧＥＴした。

小型の弁当箱サイズ。
からくり箱のように開け方、使い方が判らなかったのだろうか・・・。

ストラップ部分に文字が型押しされている。
確かに小文字のｍａと大文字のＤでＭＡＤと読める。

これを180度回転させると

小文字でａｖｕｓ。

フォクトレンダー　ＡＶＵＳ（アーブス）だった。