ラミレス。
ジャイアンツのラミレスではありません。
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スペインのホセ・ラミレスというギターです。
実は、ギターとの付き合いの方がカメラよりも長く、
プロを目指そうか?なんて思った頃もあったのです。
今から26年前、同じ門下生の友人と共にスペインへ。
今は亡き著名なギタリストで、ホセ・ルイス・ゴンザレス氏のレッスンを受けることができました。
http://www.geocities.jp/t911masa/spainkikou.html
ホセ・ルイスの演奏するラミレスの音色に惹かれ、
マドリードでラミレスを買ってしまいました。
http://www.geocities.jp/t911masa/newpage4.html
1981年製。弦長660o。
日本人の手の大きさにしては660oはちょっときつい長さです。
最近のギターは10mm短い650mmが一般的です。
また、弦を弾く左手のタッチがどんなに強くても、
音がびびらないように弦高(指板から弦の距離)が高くなっています。
特に高音のポジションで低音弦にかけて異常に高いです。
ラミレスは弾きにくいギターの代名詞になっていて、
最近、あまりコンサートでは見かけません……。
数年前、親しくお付き合いさせていただいている製作家にお願いし、ブリッジ(表面板側の弦を留めてある部分)を限界まで下げてもらいました。
弦高が12フレットで1mm近く下がり、ずいぶん押えやすくはなりましたが……。
最近では歳を取ったのか、左手がやはりしんどいです……。
本来、左手は力を抜き、軽くしっかり押さえる訳ですが、
ラミレスでは、どうしても力が入りすぎてしまいます。
調整してもらったとは言え、標準的なサイズにはほど遠い寸法です。
今後、年齢を重ねていくにつれて、力が弱くなるのは確実。
再修理をお願いすることにしました。
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ラミレスは伝統的に低音、ハイポジションの指板をツイストするように削りこみ、オクターブ以降、6弦の弦高は5mmくらいを目安にしてるそうです。
仕込み角度が現行のものより付けられている年代だと思うので、演奏性は見た目より高いと思うのですが。。この場合、1弦の弦高は正常値で3.5〜3.8mmくらいです。
ラミレスには色んな意見がありますが、やはり当該の年代では素晴らしい楽器ですよね。
はじめまして。
ブログ拝見させていただきましたよ。
11弦もされているのですね…。
大学時代、セルシェルが11弦で演奏したバッハを聞いて感動しました。
ラミレスですが、確かに色んな意見がありますね。ボロカスに言う友人もいます…。
けど、音色はすばらしいですよ。
弦高が高すぎて、最近では加齢による筋力の劣化の為、指の筋肉を傷めそうです。
そこで、弦高を下げてもらうことにしました。指板を数ミリ削り落とし、新たに指板を乗せると言う大手術です。
年内に仕上がるそうです。
お返事ありがとうございました!
ラミレス、素晴らしく魅力的なギターですよね。否定されるシーンもありますが、個性あふれる優れた存在にはそれも付き物です。
現役の3世〜4世前期のラミレスには、やはり指板を張り替えたり追加したりという個体がまれに見られます。大手術ですよね。
全くヒトゴトながら、完成が楽しみです!