幕のリボンなど貼りなおす為、
ネジリバネのテンションを完全に緩めています。
このカメラはシャッタースピード調整カムやブレーキ部分など、
ニス止めされた箇所に手が加えられていないので、
以下の方法だけでだいたい調整できると思います。
先幕を上げていきます。
巻き上げてシャッターを切った時に、
先幕ギアのデッパリがブレーキを蹴飛ばて
元の位置に戻るくらいの強さになるまでテンションを掛けます。
次に後幕のテンションを掛けます。
シャッターダイヤルをスローシャッター1秒に合わせます。
シャッターを切り、1秒の長さになるまでテンションを上げていきます。
これで大体後幕のテンションが決まりました。
次に1/1000にあわせ、シャッターを切ります。
この時、おそらく右半分か、それ以下位しか開かないはずです。
先幕の幕速が遅いため、後幕が追いついている状態です。
先幕のテンションを少しずつ上げていき、
光がムラなく均一に見えるようになれば、大体OKです。
これが全く開かない場合、スリットの重なりが深すぎるのかもしれません。
その場合は再び幕を剥がし、位置の調整をする事になります。
最後にシャッタースピードテスターで調べます。
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