ここで、シャッタースピードを1/500にあわせます。
低速スピードダイヤル優先なので1/25にしておきます。
裏蓋をあけて蛍光灯にかざしてシャッターを切り、幕の開き具合を見ます。
幕が開いていませんでした。
最初に適当に掛けた後幕のテンションが強すぎたようです。
1/500のとき、先幕が出発して、すぐ後に後幕が追いかけます。
後幕のテンションが強すぎると、すぐに先幕に追いつき、追い越してしまいます。そのため、シャッターが開かないわけです。
先幕と同じくらいのバランスになるようにテンションを緩めていきます。
蛍光灯にかざしてシャッターを切ったとき、明るさが満遍なく見えたあたりがバランスの取れた状態のようです。
テレビを使ってシャッターを切って確認すると、
こんな風に見えます。
このスリットの幅が大体平行ならば、OKでしょう。
次に、スローの調整です。
ガバナーの位置を微調整します。
矢印のビスを緩め、ガバナーの位置を微妙に変えてみます。
1/2、1/4、1/8のスピードを他のカメラで長さの感覚をつかみ、そのスピードと大体同じになる位置でビスを締め付けます。
これで調整は終了です。
実際、シャッタースピード測定器を使ってやるべきなのですが、カンで調整しても、ネガフイルムならば結構いけるようです。