これがガバナーを停止させていたのです。
外れたとたんに『ジーー』と音を立ててガバナーが元の位置に。
スローシャッターを切ると、後幕がガバナーを蹴りながら戻るようになりました。
このフイルム欠片が故障の原因だったのですね。
それにしても、ミラーボックスとボディの内側にどのようにして入ったのか気になります。
隙間といえば、シャッター幕が走る部分にしかありません。
フイルムの巻上げが硬い時や、最終コマで巻上げ出来ない時、強引に巻き上げたことがあります。
そうすると必ず、スプロケットがフイルムの駒穴をつぶしてしまいます。
その時に出来た欠片が矢印の隙間に入り込んだのでしょう。
その欠片が不運にもガバナーに引っかかってしまった訳です。
無理やり巻き上げるのは故障の原因になります。注意しましょう。
このF2はシャッター不良ということでしたが、軽症でラッキーなボディでした。
異物を取り除いた後、すべての速度でシャッターを切ってみました。
高速1/2000もムラなく開いています。
スローも正確です。
調整するところは全くありません。
コマーシャルではありませんが、
さすが ニコン。 スゴイ!