プラスチックのカバーですね。
凹みはありませんが、亀裂が入っています。
外すのも比較的簡単です。
あけてみると……?
シャッタースピード接点部分がザラザラ…。
後ろから見ると、
ファインダーアイピースの周囲もすごい事になっています。
でも配線基板は比較的綺麗ですが…。
内部はある程度気密性があると思っていましたが、
意外や意外。
これほどにも砂が入り込むのですねぇ。
どう言うところで使われていたのでしょう?
さらに分解を進めて行きます。
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私も一番多いときで、25台(^^;;)、集めていたので、色々な状態を見ました。使われるものは滅法使い込まれています。おっしゃるように、手軽に心おきなく振り回せるのですよ。そんなでいて、簡易速度優先AEは、ちゃんとAEロックなんかできたりしますし……。やや部分測光に振っている、中央部重点測光とか、あの貼り革は新素材(当時……)だったとか、中堅カメラとはいえ、色々斬新な試みで造られていたのです。予備角のオフスイッチ辺りが、一番ホコリの侵入しやすいところ? カメラなんか知らないのに、ACOM-1に関しては、話題が次から次へと……(^^;)。
Acom-1。プラスチックのトップカバーで
ボディは随分軽く小さいです。
それまでのコニカの一眼はFTAなんか特に頑丈で金属の塊のようでした。
しかもシャッターは深くて重いし…。
オートリフレックスT3になってから軽くなりましたけど。
さて、Acom-1のお話。続きが聞きたいなぁ。
で、30万台〜40万台が中期型。大体うまく使われているのがこの辺りで、巻き上げも前期と比べると、大変スムーズな個体が多いです。もっとも、作動フィーリングは、ブリキのおもちゃみたいに、シャッターが切れると、スコーン……という感じ(^^;)。AEもしっかり動いているものが多いようです。
ただ、この中期には、ファインダースクリーン周囲に貼られている、薄いモルトが劣化して、スクリーンに円形のシミを作っているケースが大変多いです。ファインダー命の名人には、大変気になるかも……。
でも、もっとひどいのが後期です。50万台以降で、国内製造分は60万台ぐらいまでですね。そして60万台辺りから、KONICAのロゴが新しいものに変わります。また、ACOM-1オートデートという、簡易日付機構を備えたモデルが出るのも、ここからです。ここからは、動いているのも、壊れているのもマチマチで、しかもイヤなのが、レントゲンに写った脳の血管みたいな、糸状の腐食がプリズムに出る個体がほとんどなのです。
長くなったので、いったん区切りますね。
と言う事は前期型ですね。
確かにプリズムは綺麗です。
実は巻き上げに問題ありでした。
巻き上げレバーのスプリングが切れているのです。
こんなものがどうして切れるのか不思議だったのです。巻上げが重くなり、無理に巻き上げて切れてしまったのでしょうか……?
今日のブログに紹介しますが、厄介です。
後期型のプリズムって気持ち悪いですね。
糸状の腐食……。背筋がゾクゾクします。
お話の続きですが、後期からは、ベースプレートがプラスチックになってしまいます。前期は曲がりなりにも、そこだけ真鍮でしょう? このプラベースになって、シリアルが背面側の側面に白入りで刻印されます。真鍮の時は、底面に色入れナシで打刻されていますね。
もっとも50万台後半でも、旧ロゴのACOM は存在します。案外混在していたのかも知れません。
国内リリースは60万台までですが、アメリカでは、輸出名・オートリフレックスTCとして、売られ続けます。ですので、たまに見かけるTCは、シリアルが70万台や80万台があります。また、かのT3の後継機として、このボディにスローの付いたシャッターと、モーターワインダーの装着を可能にした、オートリフレックスT4なるモデルが、少数作られています。これはアメリカでしか、販売されていません。T4も、良い個体はほとんどないですね。『あそこ』では一台か二台、やって来ましたが……。
Acom-1はかなりの台数が作られたのですね。
ところでオートリフレックスT4なるモデル『あそこ』で1台2台しか来なかったということは、かなりレアな物ですか?
一度見てみたいですね。
キャストのハウジングや、アイレットの付け方など、まだ旧世代の名残はありますが、コストパフォーマンス機の第1弾でもあったACOM-1。とにかくメカシャッター搭載機なのに、稼働率が余り高くなくて、捨てられて行くようなカメラだったです。その姿に、己を見た……のでした(^^;)。
だけど今見ると、一眼レフの見本のような洗練されたデザインで、やっぱり何だか、捨て置けない存在なのです。で、繰り返しますが、献体が必要なら、いつでもおっしゃって下さいね。少なくとも4台は、ちゃんとシャッターが切れています。
なるべくこのドロドロコニカをほかの部品を使わず再生してみようと思います。
万が一の場合は……、
よろしくお願いいたします。