高速シャッターの場合はシャッターを切ると、先ず先幕後幕が同時に出発します。
ところが、舟形レバーに後幕用円盤の爪が赤矢印のところで止められ後幕がストップします。
シャッタースピードに応じて舟形蹴飛ばしピンの角度が決められ、先幕の動きに連動して舟形レバーを蹴り、後幕が再度出発します。
こうしてスリット幅が変化してシャッターが切れます。
低速の場合は後幕が再出発後、青矢印のピンに再び止められてしまいます。
ここからガバナーの出番です。
ガバナーの裏側に勾玉型のカムが見えます。
このカムはガバナーの動きに連動して回転します。
ガバナーが戻るにつれて勾玉型ピンが後幕を止めたピンを押し込むように回転します。
ピンが押し込まれると、再び後幕が出発して終了します。
低速のスピードに応じてガバナーを巻き上げる量が変わる構造になっています。