スプリングにテンションを掛けて取り付けます。
テンションは、主軸に嵌っているドーナツ状のギアを半時計方向に回すと掛かっていきます。
ギアが戻らないよう止めたまま取り付け、ギアから手を離すと勾玉型のカムが戻り始めます。
後幕を止めるピンを赤矢印方向に押し込み、停止します。
先幕に連動する円盤にシャッタースピードの溝が掘らています。
舟形を蹴飛ばすピンがこの溝に嵌り、嵌る位置によって幕のスリット幅が決まります。
この溝を良く見ると途中から浅くなっています。
蹴飛ばしピンを浅い溝に嵌めようとすると、ドーナツギアに打ち込まれているピンに引っ掛かり、ガバナーのテンションを掛ける事になります。
つまり、浅いピンの時はスローシャッターになる訳です。
シャッタースピードダイヤルは1/25から1秒のとき、ダイヤルが少し持ち上がった状態になるのが特徴です。
カメラはまさに、個体の数だけ構造もあるといったところでしょうか。だからこのブログは、貴重なデータベースなのです(^ ^)v。
お久しぶりです。
いろいろあってなかなか更新できません。
ところで的確なコメント恐れ入ります。
今後も分解仲間が増えるのを楽しみにしております。