分解しやすいように設計するべきです。
あれやこれや使ってようやく打ち込まれた芯を抜き取りました。
シャッターをチャージしシャッターを切ると、
なぜか正常に羽根が開いている……。
メカを調べてみます。
シチズン製のシャッターです。
下の写真は、上のチャージする部分を抜き取ったものです。
先に外したギアに繋がるシャフトを回転すると、
右の羽根を開く腕を持った板を回転させ、左のネジリバネに強いテンションが掛かってシャッターがチャージされます。
その時の状態が下の写真です。ちょっとわかり難いですが
矢印のように腕がしっかりとシャッター羽根を開かせるレバーを掴んでいます。
シャッターを切ると、ネジリバネでテンションの掛かった板が勢いよく戻り、
その時腕が左方向、右方向に運動して羽根が開閉します。
シャフトが回転し、チャージされるギリギリの位置で回転を止めると、
この矢印のように
腕がレバーの上に外れたままの状態になります。
シャッターを切ると、腕は羽根を動かさないまま運動することになります。
シャッターの切れる音がするのに羽根が開いていない理由は、巻き上げてもシャッターのチャージ板がしっかり回転できていなかったと言うことです。
ここまで分解しなくても直った訳ですが、
分解しないと故障の理由がわからないのです……。
せっかくギアまで外したので、シャッター、絞りの羽根まで分解清掃する事にします。