シャッター羽根は開き、遮光板が閉じて、ミラーが降りた状態です。
巻き上げると絞込みレバーの付いたリングにテンションが掛かり、増す。
シャッターボタンを押すと赤矢印のレバーがあがり、テンションが掛かっているリングを止めている爪が開放され、青矢印の方向へ勢いよく回転します。
リングが回転するとすぐにシャッターユニットについていたシャッター羽根開放ピンが外れて羽根が閉じます。
その後、リングに刻まれたギアがミラーボックスの両脇にあるカムを回転させて、ミラー、遮光板があがり始めます。
ミラー、遮光板が完全にあがりました。
さらに青矢印方向へ回転すると、レンズシャッターを作動させるレバーを黄色方向へ押し込み、シャッターが開閉します。
その後、リングは別のバネで逆回転し、もとの位置に勢いよく戻ります。このとき、ミラー、遮光板が戻り、続いてシャッタ羽根開放レバーを押し込んで羽根が開きます。
このカラクリ人形のような複雑な動きを一瞬に行うのです。
こんなややこしい構造を良く考え出したものですね。
この国、技術立国と呼ばれて来たのに、この当時のこんな工業製品を、もはや造れなくなってしまっています。本当に寂しいというのか、ある種の虚しさを感じてしまいますね。
今日も写真を整理していました。2000年まで撮り貯めたものも、どんどん過去の風景になっています。写真とカメラって、人生の良き伴侶ですよね。
修理も大変でしょうから、週一で撮影紀行とか、昔の写真とか、紹介して下さい……なーんて思ったりしています。
もう少しゆっくりとやって、撮影紀行も紹介しましょう。
昔の写真整理してみます。