最後に底側にチャージ用スプリングと絞込みレバーの付いたリングを回転させるスプリングを取り付けます。
いよいよテストです。
巻き上げてシャッターを押すと、あの複雑な行程が一瞬にして終了しました。
ニコレックス35やレチナフレックス、コンタフレックスはシャッターを切った後ミラーが上がりっぱなしになりますが、
コーワはもう一行程増えて、最期にミラーが降りてきます。
何度見ていても不思議です。飽きない構造ですね。
ふーせんさんが仰ってたように、当時のこんなアナログ的メカを、もはや造れなくなっているんですね。
今では、コンピューターで設計し、簡単にデジタル化してしまう。
高性能ですが何か虚しい……。
レンズシャッターの一眼レフって、交換レンズにも制約があったし、普通の一眼レフよりも、廉価な製品として、位置づけられていた……にもかかわらず、開発と技術的な部分は、まさに究極だったのかも……。
そんな時代があったのだなあ……と、改めて、感じ入らずにいられませんね。
自動車はこの国、早くから廉価版って、安かろう悪かろう的な造りになっちゃってます。欧州では廉価な大衆車でも、むしろ逆に、それだけ足回りや乗り心地に関しては、長きに渡って乗られることを考慮して設計されるのですが。。。
興和さんは、ユニークな機械をいつも造っていましたね(^ ^)。今は、フィールドスコープで、世界的に名を馳せています。まあお薬の方が利益になるから、そっちが本業なのでしょうけど、復刻でもしたら面白いですのにね。