フイルムの破片が……

セルフコッキングするようになったが、巻き上がらなくなる。

レリーズを押したときに解除していないのか…？

いや、解除されているが巻き上がらない。

締め込んだネジを再び外し、

セルフコッキング用のギアを外す。

順番にパーツを外していく。

そして、巻き上げユニットを外してみる。

外れた。

これが表側。

ギアは特に問題ない。

金属ギアが使われている。

電気式カメラの初期は、しっかりと

耐久性のある部品が使われているなぁ。

裏側はこんな感じだ。

よく見ると、

か引っかかっているではないか！

こんなものが。

フイルムの破片だ。

巻き上げユニットと本体の間に

たくさんの破片が残っている。

おそらく、最終駒を巻き上げすぎて、

スプロケットがパーフォレーションを砕き、

破片が内部に落ち込んだのだろう。

単なるネジの緩みだったが…。

巻き上げレバーを作動させる。

スプロケットが回転し、フイルムが送られる機構は正常だ。

シャッターボタンを押すと、カチンと手ごたえがある。

電源が入れば、シャッターは切れるだろう。

モルトは綺麗に貼りかえられている。

底蓋を開けてみた。

特に問題ないように見えるが・・・

ネジが浮いている。

セルフコッキング用のギアを止めるネジだ。

これを締め直すとセルフコッキングは直ってしまった。

しかし、

数回、巻き上げ、レリーズを繰り返しているうちに、

何故か？？

今度は、巻き上げレバーが作動しなくなった。

リコーFF-1を入手

リコーFF-1。

今から３５年ほど前のものだ。

前蓋を上から開く昔の蛇腹式に似ている。

蛇腹は無く、レンズがローライ35のように沈胴する。

京セラのコンタックスTやミノックス３５等と同じタイプだ。

以前から気にかけていたカメラだったが、

価格が高かったし、物が少なくて手に入れるチャンスがなかった。

だが、最近では銀塩カメラの人気が冷めており、格安で入手できる。

ジャンクとなれば、なおさらだ。

この個体もジャンク品。

電源が入らない。

巻き上げレバーがセルフコッキングせず、何度も巻き上がる。

という代物。