ファインダーを載せる前に、
本体の複雑な構造を見ておきましょう。
レンズ繰り出しノブを回すと、
多数のギアを介して、ヘリコイドが回転するのがわかります。
露出計は、絞り、シャッターダイヤルの組み合わせによって
メーターが回転する仕組み。
リード線は、シンクロ、電源用。
忘れずにリード度線を半田付けし、
シャッターユニットを乗せます。
そして、作動チェックです。
遮光用モルトプレーンを張り替えます。
前板のレンズとの隙間にも。
各所チェックして完成です。
ローライ35sと比べてみます。
共にブラックボディ。
殆ど同じサイズ。
巻き上げレバーはペトリの方が断然操作しやすいです。
シャッター、絞りダイヤルも、
右手人差し指及び親指が自然とかかる位置です。
ファインダーを覗いて、露出計の針を見ながら操作できます。
ピントも右手人差し指でファインダーを覗きながら操作。
レンズを繰り出した状態。
ローライはワンタッチですが、
ペトリはノブをぐるぐる回します。
沈胴させた状態。
共にコンパクトなカメラですね。
個人的には、ペトリのほうが気に入っています。
プロフィール

カメラとの出会いのきっかけは大阪万博。
マサティ少年は、オリンパスペンEES-2で撮りまくったのです。

2010年09月05日
ローライ35Sと比較
2010年09月04日
採光式ブライトフレームファインダー

ファインダー上を横切っているリード線を外し、
ファインダーブロックを外す準備です。
電池ボックスからのリード線は、劣化していたため、
新しいリード線と交換です。

いったん電池ボックスに通してから、

接点と半田付けします。
外れてしまうと面倒なことになるので、
念入りにしっかり取り付けます。

ファインダーをおろします。

ハーフミラーが使われています。
はっきりとブライトフレームが浮き上がる
採光式。手抜きのないファインダーです。

目測式ですが、距離計連動式のように
カムが付いています。
レンズの繰り出し量に応じて針の付いたレバーが動き、
ブライトフレーム下部の距離マークの上を示します。

コンパクトな割りに本格的なファインダーですね。
ちなみに、ローライ35のファインダーは
省スペースで安価なアルバダ式です。

かなり曇っていたので、分解して掃除。
ハーフミラーは殆ど劣化無く、
そのまま使います。
クリアーなファインダーがよみがえりました。
2010年09月03日
電池ボックスの腐食
ボディの裏側に電池ボックスがあります。
一円硬貨などで蓋を開けるのですが、
なかなか開かない……。
油などをしみこませて、しばらく放置。
ドライヤーで暖めて、ようやく回りました。

中から液漏れして腐食したH-Cが出てきました。
随分前のもので、液漏れを起こして放置されていたのでしょう。

綺麗にふき取り、電池を入れてみましたが、
露出計は反応なし。
電池ボックスのマイナス側が腐食して断線している物が多く、
このペトリも同じケースと思われます。
接点を剥がすことにします。

絶縁体が電池ボックスと接着されているため、
一部砕けてしまいましたが、

なんとか取り外し成功。
予想通り、腐食して半田が外れていました。
電池ボックスを外してみると

外れてしまったリード線が見えます。
古いリード線は、半田がのりにくく、
交換することになります。
一円硬貨などで蓋を開けるのですが、
なかなか開かない……。
油などをしみこませて、しばらく放置。
ドライヤーで暖めて、ようやく回りました。

中から液漏れして腐食したH-Cが出てきました。
随分前のもので、液漏れを起こして放置されていたのでしょう。

綺麗にふき取り、電池を入れてみましたが、
露出計は反応なし。
電池ボックスのマイナス側が腐食して断線している物が多く、
このペトリも同じケースと思われます。
接点を剥がすことにします。

絶縁体が電池ボックスと接着されているため、
一部砕けてしまいましたが、

なんとか取り外し成功。
予想通り、腐食して半田が外れていました。
電池ボックスを外してみると

外れてしまったリード線が見えます。
古いリード線は、半田がのりにくく、
交換することになります。
2010年09月02日
シャッターユニットが完成
2010年08月31日
シャッターユニット取り外し
2010年08月30日
シャッターユニットごと沈胴する構造
メカがぎっしりと詰まっていますね。
沈胴レンズユニットを作動させるのに
シャフトが通っています。
写真に見える2本のシャフトは、
右側がシャッタースピード、左側は絞りとリンクしています。
向かって左側側面はレリーズ用
底にはチャージ用。
合計4本のシャフトがボディと繋がっています。
向かって右側は配線。
シンクロ用2本と露出計用の2本。
合計4本のリード線は、
レンズが沈胴するため、縺れないような工夫がされています。
ローライ35も沈胴しますが、
シャッターユニットはボディ側に固定された合理的な構造です。
ペトリの場合は、
シャッターユニットごと沈胴する蛇腹式と同じ方式ですが、
シャフトでボディとリンクさせる構造で、ローライに対抗したのですね。
今となれば、レンズ部は電子ユニット化されているので、
沈胴レンズとのリンクは、フレキシブル基板で簡単に作られてしまいますけど……。