プロフィール
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カメラとの出会いのきっかけは大阪万博。
マサティ少年は、オリンパスペンEES-2で撮りまくったのです。
名前:マサティ
年齢:多感な時期に大阪万博を体感
性別:男
ウェブサイトURL:http://www.geocities.jp/t911masa/
一言:クラシックギターも大好きです!!
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2010年11月15日

ようやく完成です。

外観が傷みすぎで、錆が落ちません……。
でも、シャッターは快調です。

動画をアップしてみました。
シャッターの音が小さく聞こえますが、実際はもっと大きな音がします。
カウンターがミラーが降下するときに1コマ送られる様子や、
カムシャフトとミラー、シャッター幕の動きが良く解ると思います。

posted by masaty at 00:02| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月09日

ユニークな構造のカウンター

一眼レフのカウンターは、
大抵は巻き上げレバー側にあります。
巻き上げギアに連動してカウンターが動くためです。

ペトリ一眼レフは、カウンターが巻き戻しクランク側にあります。

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カウンターが進むのは、
シャッターを切った瞬間です。

ミラーボックスから繋がっているレバーが
カウンターピンを手前に押し込み、
1コマ進めて戻ります。


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ミラーボックスから繋がるレバーは、
写真のような構造です。

上下するミラー横にダボがあり、
ミラーが上昇するときは、
ダボがレバー端を押し上げて通り越します。


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ミラーアップした状態。

下降するときにレバー端を押し下げ、
カウンターピンを押し込みます。

カウンター端はダボの動きと違う円弧で動くため、
途中でダボから外れ、元に戻ります。

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ミラーが下がった状態です。

posted by masaty at 22:41| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

カメラに注油

シャッターテスターでスピードを確認して
幕速を調整。

これでシャッターは完成です。

ペトリはシャッターが弱いとよく言われます。
しかし、それはペトリ以外でも
経年変化による幕の劣化が殆どです。
布幕シャッターカメラの宿命ですね。
これは交換するしかありません。

ペトリの場合、今回のように主軸スプリングの破損があり、
このネジリバネが切れると全く動かなくなります。
この部分が指摘される弱い部分なのでしょう。

メカ部分は注油が必要です。
カメラに油をさしてはいけないと言われますが、
必ずささないといけない部分があります。
ミシンは使った後、毎回注油します。
ささずに作動させていると、回転軸などを傷めて寿命を早めます。


カメラも同じです。
定期的に回転、擦動部分に注油することによって
快適に動き、長持ちします。

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プリズムは劣化なし。
ピントグラスを掃除し、ファインダーを取り付けます。

ペンタカバーを仮止めして眺めてみると、

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ニコンFのアイレベルファインダーそっくり……。

ファインダーを取り付け、

ほぼ完成です。

分解時に割れて砕けてしまった貼り皮は、他のものと貼りかえると
スッキリしあがるでしょう。

posted by masaty at 23:46| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月26日

ミラーボックスの取り付け

ミラーボックスを取り付ける前に
ダボ付きギアの位置を決めます。

ペトリのミラーボックスにはスプリングがありません。
ボディの底にあるカムシャフトの回転力で
ミラーを作動させています。


シャッターを切ると、
先ずミラーを上下させるクランクシャフトが回転して
ミラーが上がり、クランクシャフトがロックされ、
カムシャフトはいったん回転が停止します。
同時にカムによってシャッターレバーが押されて先幕が走ります。

後幕が閉まり始めると
ダ付きギアが連動して回転し、

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幕が閉まりきると、

ダボが
ミラーボックス矢印のレバーを

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押し下げ、

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クランクシャフトのロックが外れて、
再びカムシャフトが回転し始め、
ミラーが降りてきます。

ミラーボックスを取り付けて、
動きを見ます。

巻き上げた状態です。
矢印はダボの位置です。

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(シャッターをバルブにしています。)
シャッターを切ると

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ミラーは上がりますが、
後幕が閉まるまでダボの位置は変わりません。

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幕が閉まるとダボがレバーを押し込み、
ミラーが復帰しました。
posted by masaty at 23:57| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月19日

ダボ付きギアの取り付け

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幕がドラムに貼りついたので
タイミングを合わせるギアの取り付けです。

先幕のテンションを少し掛けて幕のスタート位置を決めます。
ペンタックスSVなどは罫書きされていますが、
このV3にはありません。

凡その位置で決めることになるのですが、
始点と終点が露光窓の外側に掛からないようにします。

 

次に先幕後幕の位置決めです。

先幕、後幕ギアにダボが打ち込まれていて、先幕ギアを回転させると、
そのダボが後幕のダボを押しながら一緒に回転します。

竿幅で重なるくらいになるように後幕のギアの位置を決めます。


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後幕ロックレバーを取り付けます。

幕のテンションを掛けて作動テストです。
巻き上げるときにスリットの重なり具合、
巻き上げ完了時の竿の位置を確認します。

シャッターを切ると先幕だけがスタートし、
後幕がロックレバーで止められ、
シャッターボタンを離すとロックレバーが解除されて
後幕が走り、幕が閉じればOKです。

posted by masaty at 22:53| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月12日

シャッター幕交換

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シャッター幕を切り出します。

遮光用暗幕が安価で良好です。


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これが劣化幕。

シャッター幕の取り付けです。

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巻き取りドラムに貼り付け、
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巻き上げドラムに貼り付けます。

先幕、後幕のスリットが平行になっていないと
やり直しです。

posted by masaty at 23:36| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月05日

カムシャフトのスプリングが破損……

巻き取りドラムを外して整備します。

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かしめられているので分解は出来ませんが、

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掃除して注油。


本体底部分のカムシャフトを調べます。

巻き上げる事によりテンションが掛かかるのですが、

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ネジリバネが付け根で折れています。

そのためテンションが掛けられず、
空回りしていました。

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折れている部分を起して、

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しっかり留め直し。

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カムシャフトに付いているカムがシャッターの動きに
連動します。


カムの角度が狂うと全く機能しません。

シャッター幕、ミラーボックスが無い状態ですが、
チャージすると矢印の位置でシャフトが止められ、

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シャッターを切るとロックが外れ、
シャフトが回転します。

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ロックカムに続いて、
絞込みレバー用、シンクロ用、
ミラー上下運動とそれぞれのカムがタイミング良く機能します。

幕、ミラーボックスを取り付けると、
もう少し複雑になります。


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カムシャフトのスプリングが正常に直りました。

posted by masaty at 00:24| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月29日

シャッター幕の取り外し

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巻き上げ機構と調速部分。

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カムと連結された箇所を外し、
ミラーボックスが外れます。

劣化シャッター幕交換のため、
調速部分も外します。

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一番上の円盤状のカムは、低速ガバナー用です。
その裏に高速用カムが貼りついています。

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後幕ストッパー。

一番下にある後幕用ギアの溝に嵌り、
板バネを介して、ストッパーが持ち上がると
後幕がスタートするようになっています。

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スローガバナー。

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高速調速用円盤を外します。
このカニ目リングは逆螺子です。

この円盤の上を
ハードディスクのヘッドの形状をしたレバーが
シャッタースピードによって中心から外側まで
の間の適当な位置に移動します。

先幕出発と共に円盤が回転し、ヘッドが溝の上に乗り上げると、
後幕ストッパーが持ち上がり、
後幕がスタートします。

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先幕の動きを制限する板のビスを
外して、

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板を取り外すと、


先幕のギアが自由に動くようになり、
幕が取り外せます。


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posted by masaty at 23:50| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月23日

独自の構造

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前板を外すと、

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小さな部品が出てきました。

レンズ締め付けリングの回転を制限するための物のようです。

他社に較べ、廉価版カメラと言われていましたが、
メカがぎっしりと詰まっています。

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トップには調速部があります。
側面はセルフタイマーです。

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独特なカムシャフト。

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ミラーボックス下に低速用ガバナーが見えます。

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シャフトの拡大写真です。
右端にミラー稼動レバーが取り付けられ、
次がシンクロ用カム。

三脚螺子穴下のカムは、絞込みレバー用です。



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フイルムカウンター部。

ユニークなのは、巻き上げたときにカウントされるのではなく、
シャッターを切った瞬間に一コマずつ上がっていく構造です。

posted by masaty at 23:02| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月17日

ファインダー交換式を考えていたのか……

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プリズム部分は、皮を剥がすと隠しねじが見えてきます。
2本外すとカバーが外れ、

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簡単にスクリーンと共にファインダーが外れます。

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ニコンFのようなファインダー交換式を
目論んでいたのでしょうか…。


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トップカバー、

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底蓋を外していきます。

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レンズマウントと一体になった前板を外すため、
皮を剥がします。
硬くてボロボロです。
張り直しは無理かもしれません……。

posted by masaty at 23:07| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

引き続きペトリ研究

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ペトリ一眼レフはV6につづいて、今回はV3です。

 

ペトリには色々なバージョンがありますね。
プラチカマウントのペトリペンタは、
このV3に良く似ています。

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ボディ中間から斜めに突き出たシャッターボタン。
右手中指が自然に乗る位置です。

他社の一眼レフに比べて、
とても安定した握り具合でシャッターが切れます。


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トップカバーが一体化されているV6と違い、
プリズム部分と左右とに分離しています。

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ペンタプリズムが交換できるかのような作りです。

posted by masaty at 22:46| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ペトリフレックス V3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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